岩瀬牧場(読み)いわせぼくじよう

日本歴史地名大系 「岩瀬牧場」の解説

岩瀬牧場
いわせぼくじよう

[現在地名]鏡石町鏡田、須賀川市前田川

近世まで行方ゆきかた野と総称した広大な原野のうち北端部一帯が、明治に官有地となり、明治一二年(一八七九)の猪苗代湖疏水計画と並行して、同一三年欧州式大農法地経営による宮内省御開墾所が設けられた。しかしこの開墾所は採算が伴わず、同二四年に岡部長職に貸下げられた。同四〇年オランダからホルスタイン乳牛一三頭と酪農器具を輸入し(この際贈られた洋鐘はのち唱歌「牧場の朝」(作詞杉村楚人冠)に歌われた)、岩瀬牧場と名付け日本畜産株式会社が発足した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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