鏡石町(読み)かがみいしまち

日本歴史地名大系 「鏡石町」の解説

鏡石町
かがみいしまち

面積:三一・二五平方キロ

岩瀬郡の南東部を占め、東は阿武隈川を隔てて石川郡玉川たまかわ村、西は釈迦堂しやかどう川を隔てて須賀川市・天栄てんえい村、南は西白河郡矢吹やぶき町、北は須賀川市に接する。大半は起伏に富む火山灰の低丘陵地帯で、須賀川市南東部から矢吹町に至る矢吹ヶ原(行方野)の北部にあたる。西部をJR東北本線が南北に貫通し、鏡石駅がある。その西側を国道四号・東北自動車道が並走する。

阿武隈川の氾濫原に臨む成田なりたに旧石器時代の成田遺跡があり、近接地から縄文時代中期の土器片も出土している。鏡田かがみだ土師器須恵器が出土した方八丁ほうはつちよう遺跡がある。天正一八年(一五九〇)豊臣秀吉奥羽仕置により蒲生氏郷領となり、長沼ながぬま(現長沼町)城主蒲生郷貞支配となる。

鏡石町
かがみいしちよう

上京区一条通松屋町西入

東西に通る一条いちじよう(旧一条大路)の両側町。

寛永一四年(一六三七)洛中絵図には「かがみ石丁」、宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」にも「鏡石町」と記される。寛文五年(一六六五)刊「京雀」には「そのかみ此町に鏡石とて絶景の名石あり、太閤秀吉公より取て禁中に奉らる、此石によりて町の名とすとにや」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鏡石町」の意味・わかりやすい解説

鏡石〔町〕
かがみいし

福島県南部,阿武隈川に沿う須賀川盆地南端にある町。 1889年鏡田,久来石 (きゅうらいし) ,笠石,成田の4村が合体して鏡石村となり,1962年町制。久来石,笠石は,江戸時代,奥州街道沿いの宿駅として繁栄。中心地区は鏡石。第2次世界大戦中に疎開した製薬工場や弱電,車の部品関係の工場がある。阿武隈川沿いの低地は,古くからの水田地帯で,米作が盛ん。東部の桜町には,かつて岩瀬御料牧場 (現在の岩瀬牧場) があり,羽鳥用水の完成後は開田が進展した。 JR東北本線,東北自動車道,国道4号線が通る。面積 31.30km2人口 1万2318(2020)。

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