巳の日の祓(読み)ミノヒノハラエ

デジタル大辞泉 「巳の日の祓」の意味・読み・例文・類語

みのひ‐の‐はらえ〔‐はらへ〕【×巳の日の×祓】

陰暦3月上の巳の日に、人形ひとがたに身のけがれなどを移して川や海に流し捨てた行事上巳じょうしの祓。その名残流しびなにみられる。みのひのはらい。 春》上巳

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精選版 日本国語大辞典 「巳の日の祓」の意味・読み・例文・類語

み【巳】 の 日(ひ)の祓(はらえ・はらい)

  1. 中国故事にならって三月最初の巳の日に行なった祓。人形(ひとがた)に、身についた罪・けがれ・わざわいなどを移して川や海に流し捨てたもの。上巳の祓。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「三月巳日のはらへに、やがて逍遙し給とて」(出典:大鏡(12C前)五)

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