帰足(読み)かえりあし

精選版 日本国語大辞典 「帰足」の意味・読み・例文・類語

かえり‐あしかへり‥【帰足】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 帰ろうとする足どり。帰る時のついで。帰りがけ。帰り道
    1. [初出の実例]「鷹狩、川狩のかへりあしには、力業(ちからわざ)、相撲がけこそおもしろけれ」(出典曾我物語(南北朝頃)一)
  3. 能でいう足拍子の一つ。左へ回る時に踏む拍子をいうか。
    1. [初出の実例]「重拍子からは舞台の右方へ行て還足ふみて」(出典:二曲三体人形図(1421))
  4. 蹴鞠(けまり)で、鞠が後方にあがった時、かかとを立ててからだをくるりとうしろへまわして蹴ること。
    1. [初出の実例]「坊のあさがれゐの御つぼにして、御かへりあしどもならはせ給」(出典:春のみやまぢ(1280)二月二九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android