弘岡中ノ村(読み)ひろおかなかのむら

日本歴史地名大系 「弘岡中ノ村」の解説

弘岡中ノ村
ひろおかなかのむら

[現在地名]春野町弘岡中

弘岡上ノ村の東に位置し、村内北部の荒倉川内あらくらごうち低湿地であるが、中・南部には平野が広がる。「土佐州郡志」は「東限弘岡下之村、西限弘岡上之村、南限森山村、北限朝倉」と記す。中村街道が通る。天正年間(一五七三―九二)の長宗我部検地の頃、弘岡村が分村して成立したかと思われる。慶長二年(一五九七)の再検地による弘岡村地検帳には「中之村」とみえ、大少路おおしようじ薬師堂やくしどう王子おうじ荒鞍あらくら川内ごうち釘抜くぎぬき新在家しんざいけほかの小村が含まれる。屋敷数一八九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報