杉田館跡(読み)すぎたたてあと

日本歴史地名大系 「杉田館跡」の解説

杉田館跡
すぎたたてあと

[現在地名]二本松市杉田町

旧字舘山たてやまにある中世の館跡。北西から南東に走る丘陵の最先端、独立丘陵に近い標高二七〇メートルの頂上部に位置する。南は眼下に杉田川を見下ろし、遠く本宮もとみや(現本宮町)方面の平坦地を見通す。東の山麓には天台宗光恩こうおん寺と北杉田の集落が並ぶ。「積達古館弁」「積達館基考」は「奥陽仙道表鑑」を引用して杉田豊後守・同石見守居館としており、享保二一年(一七三六)の書上と思われる杉田組村々并六町大概書(二本松市史)は館主を杉田刑部左衛門としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android