梅原庄(読み)うめはらのしよう

日本歴史地名大系 「梅原庄」の解説

梅原庄
うめはらのしよう

京都下鴨社(賀茂御祖社)社務領。「賀茂社諸国神戸記」によれば、寛治四年(一〇九〇)七月一三日、賀茂御祖社が不輸田七四五町歩を御供田とされた際、梅原庄の公田四〇町歩もその中に含まれている。年未詳の梅原庄記録(「東山御文庫記録」長享三年条)によると、応永一二年(一四〇五)より四五代にわたり鴨社(下鴨社)の社務(神主)が相承する社務領として伝領していた。当庄の年貢は「中右記」元永二年(一一一九)一二月五日条によると、毎年夏冬の二度「神御服」を調進していた。これは室町期まで続いたようで、文明三年(一四七一)五月日の鴨祠官言上状(賀茂社諸国神戸記)によれば「両季神服并長日人夫等事者、于今令運上訖」とある。この時期にはこのほかに公用京着三九〇余貫を負担していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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