煎れる(読み)イレル

デジタル大辞泉 「煎れる」の意味・読み・例文・類語

い・れる【煎れる/×炒れる/×熬れる】

[動ラ下一]
いられている。いりあがる。「豆が―・れる」
いらいらする。じれる。
「傍ではらはらするほど、気が―・れて話がこじくれて来た」〈秋声足迹

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精選版 日本国語大辞典 「煎れる」の意味・読み・例文・類語

い・れる【煎・炒・焦】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
  2. いられる。いられた状態となる。
  3. いらだつ。じれる。
    1. [初出の実例]「キノ ireta(イレタ) ヒト〈訳〉神経質でいらだつ人」(出典日葡辞書(1603‐04))
  4. ( 熱を加えると、物が急にふくれるところから ) 安値で売った米や株を、売り渡し期間切迫などで、売り方が高値で買い戻すために相場が急に騰貴する。また売り方が、相場が騰貴してから買い付けたり買い戻しをする。⇔投げる
    1. [初出の実例]「売置て、相場高直に成て買埋るを煎れると言」(出典:稲の穂(1842‐幕末頃))

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