紀吉継墓(読み)きのよしつぐのはか

日本歴史地名大系 「紀吉継墓」の解説

紀吉継墓
きのよしつぐのはか

[現在地名]太子町春日

妙見みようけん裏山の南東斜面に営まれていたと考えられる墳墓。江戸時代に妙見寺の旧寺地である裏山から墓誌が出土したと伝えるほかは詳細不明。「河内名所図会」に「吉継墓 妙見寺の後山にあり、字茶臼山ちやうすやまといふ、古瓦一片に墓誌を鐫す、妙見寺にあり」とみえる。墓誌は製で身・蓋からなり、ほぼ同大の直方体。身全面に篦削り、および一部に布目を残す。蓋も全体に篦削りで、下面と側面の一部に布目がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android