袋畠村(読み)ふくろばたけむら

日本歴史地名大系 「袋畠村」の解説

袋畠村
ふくろばたけむら

[現在地名]金沢市袋畠町

北笹塚きたささづか村の北東、犀川下流西岸に位置する。文明一四年(一四八二)一二月の大野庄年貢算用状(鹿王院文書)に「示野村袋畠」とみえる。慶長一一年(一六〇六)当村域は小立野こだつの泉野いずみのとともに藩主の鷹場に指定され、藩士以下の放鷹を禁止する法度が出されている(「万治以前御定書」加越能文庫)。元和元年(一六一五)の三代藩主前田利常の印判状(加賀志徴)によれば、当村では二代利長のときに不作地の新開が命ぜられ、同年より毎年九〇俵の年貢を上納することになり、諸役は免除となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android