親に似ぬ子は鬼子(読み)おやににぬこはおにご

精選版 日本国語大辞典 「親に似ぬ子は鬼子」の意味・読み・例文・類語

おや【親】 に 似(に)ぬ子(こ)は鬼子(おにご・おにっこ)

父母に似ない子は人の子でなく鬼の子である。子は父母に似るのが当然であるという意。
※虎寛本狂言・二千石(室町末‐近世初)「むかしから親に似ぬ子は鬼子じゃといふが、似たも道理よな」

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デジタル大辞泉 「親に似ぬ子は鬼子」の意味・読み・例文・類語

おや鬼子おにご

親に似ていない子は人の子ではなく、鬼の子である。子は当然親に似るものであるということ。

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ことわざを知る辞典 「親に似ぬ子は鬼子」の解説

親に似ぬ子は鬼子

親に似ていない子供は、人ではなく鬼の子である。暗に、だから親の思いどおりにはならない、との意を込めていう。

[使用例] 親に似ぬ子は鬼子だとある心理学者がいったそうであるが藪紋太郎は実のところ少しも親に似ていなかった[国枝史郎大鵬のゆくへ|1927]

[解説] 子供はふつう親に似るものであるが、親の手に負えない子供を、何をしでかすかわからない者の意で、鬼の子供にたとえたものです。

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