大鵬(読み)たいほう

知恵蔵miniの解説

大鵬

元大相撲力士。本名は納谷幸喜(なやこうき)。1940年5月29日、サハリン(旧樺太)生まれ。ウクライナ人の父がソ連当局に捕らえられ、5歳で母の故郷・北海道に渡る。56年に二所ノ関部屋に入門し、60年の初場所新入幕。61年の秋場所後、21歳3カ月の最年少記録(当時)で第48代横綱に昇進を果たす。以後、ライバルの柏戸と「柏時代」といわれる相撲の黄金時代を築き、当時の子どもたちの好きなものを挙げた「巨人、大鵬、卵焼き」という流行語が生まれるほどの国民的人気を博した。71年の夏場所で引退後、日本相撲協会から贈られた一代年寄「大鵬」を襲名。大鵬部屋を興して元関脇巨砲らを育て、80年より日本相撲協会理事、2005年より相撲博物館館長を務めた。13年1月19日、心室頻拍のため死去。享年72。幕内通算746勝144敗136休、生涯戦績872勝182敗136休。幕内優勝は歴代最多の32回。現役時代の身長は1メートル87センチ、体重は153キロ。04年に紫綬褒章、09年に文化功労賞受賞を受賞。

(2013-1-21)

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大辞林 第三版の解説

たいほう【大鵬】

〔荘子 逍遥遊〕 中国における想像上の大鳥。おおとり。鵬ほう
賢者のたとえ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

たい‐ほう【大鵬】

〘名〙 (「たいぼう」とも)
① 「荘子‐逍遙遊」などに見える古代中国の想像上の大鳥。鯤(こん)という魚の化したもので、その翼の径は三千里もあるといい、一とびに九万里ものぼるという。おおとり。鵬。
※性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩「鸞鳳梧桐集、大鵬臥風床」 〔張華‐鷦鷯賦〕
賢者たとえ
※本朝無題詩(1162‐64頃)七・月夜宿 海浜〈藤原明衡〉「莫嘲頑陋逍遙趣、低鷃不大鵬」 〔李白‐大鵩賦序〕

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世界大百科事典内の大鵬の言及

【相撲】より

…場所数も増え,58年には年間6場所と飛躍的に発展した。60年代初めから続いた大鵬・柏戸の〈柏鵬時代〉から,69年柏戸の引退により相撲人気も一時後退したが,その間1965年1月に部屋別総当り制を実施,一門同士の対戦は新たな好取組を生んだ。68年勝負検査役の名称を審判委員に改め,協会運営も六つの職務分担を決め,69年には勝負判定についてVTRを参考にするなどさまざまの改革が実施された。…

※「大鵬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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