大鵬(読み)タイホウ

デジタル大辞泉 「大鵬」の意味・読み・例文・類語

たい‐ほう【大×鵬】

古代中国の想像上大鳥。「荘子」逍遥遊によれば、こんという魚が化したもので、翼は三千里に達し、一飛びに9万里ものぼるという。

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精選版 日本国語大辞典 「大鵬」の意味・読み・例文・類語

たい‐ほう【大鵬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たいぼう」とも )
  2. 「荘子‐逍遙遊」などに見える古代中国の想像上の大鳥。鯤(こん)という魚の化したもので、その翼の径は三千里もあるといい、一とびに九万里ものぼるという。おおとり。鵬。
    1. [初出の実例]「鸞鳳梧桐集、大鵬臥風床」(出典:性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)
    2. [その他の文献]〔張華‐鷦鷯賦〕
  3. 賢者のたとえ。
    1. [初出の実例]「莫嘲頑陋逍遙趣、低鷃不大鵬」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)七・月夜宿 海浜藤原明衡〉)
    2. [その他の文献]〔李白‐大鵩賦序〕

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普及版 字通 「大鵬」の読み・字形・画数・意味

【大鵬】たいほう

巨大な鵬。〔荘子、逍遥遊〕の背、其の千里なるを知らざるなり。怒(はげ)んで飛ぶ。其の垂天の雲の(ごと)し。是の鳥や、(めぐ)るときは、則ち將(まさ)に南冥(なんめい)に徙(うつ)らんとす。南冥とは天池なり。

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世界大百科事典(旧版)内の大鵬の言及

【相撲】より

…場所数も増え,58年には年間6場所と飛躍的に発展した。60年代初めから続いた大鵬・柏戸の〈柏鵬時代〉から,69年柏戸の引退により相撲人気も一時後退したが,その間1965年1月に部屋別総当り制を実施,一門同士の対戦は新たな好取組を生んだ。68年勝負検査役の名称を審判委員に改め,協会運営も六つの職務分担を決め,69年には勝負判定についてVTRを参考にするなどさまざまの改革が実施された。…

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