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国枝史郎 くにえだしろう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国枝史郎
くにえだしろう

[生]1887.10.10. 長野,茅野
[没]1943.4.8. 東京
小説家。長野中学校を経て早稲田大学英文科中退。在学中から演劇運動に参加,戯曲集『レモンの花の咲く丘へ』 (1911) を刊行した。その後大衆文学に転じ,奔放な想像力を駆使した伝奇性の強い時代小説に独自の作風を開いた。幻想的な大作『神州纐纈 (こうけつ) 城』 (25~26) をはじめ,『紅白縮緬組』 (25) ,『生死卍巴 (まんじともえ) 』 (28~29) などがある。

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百科事典マイペディアの解説

国枝史郎【くにえだしろう】

小説家,長野県生れ。早大英文科在学中から,演劇活動を始め,大学中退後,関西に移り松竹座の座付き作者となった。本格的な作家活動を始めるのは,持病のバセドー病の悪化により同座を退座後の1922年,《蔦葛木曾桟》によってである。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

国枝史郎 くにえだ-しろう

1888-1943 大正-昭和時代前期の小説家。
明治21年10月10日生まれ。大阪朝日新聞社をへて大阪松竹座にはいり,戯曲を執筆する。病気のため長野県木曾福島にしりぞき,「蔦葛木曾桟(つたかずらきそのかけはし)」(大正11-15年),「神州纐纈(こうけつ)城」(大正14-15年)などの伝奇小説を多数発表,特異な作風によって人気をえた。昭和18年4月8日死去。56歳。長野県出身。早大中退。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国枝史郎
くにえだしろう
(1887―1943)

小説家。長野県生まれ。早稲田(わせだ)大学在学中から演劇活動に参加、1914年(大正3)大阪朝日新聞社入社、演劇担当記者となった。17年、戯曲集『黒い外套(がいとう)の男』を刊行後、朝日新聞社を退き、大阪松竹座の座付作者となり、病を得て心機一転、伝奇性に富んだ長編『蔦葛木曽桟(つたかずらきそのかけはし)』(1922~26)を書き始め、作家生活に入った。代表作には『神秘昆虫館』(1927)、『暁の鐘は西北より』(1927)などがあるが、『神州纐纈(こうけつ)城』(1925~26)は三島由紀夫によって絶賛された。奔放無比、幻想怪奇な作風で人気を得た。[磯貝勝太郎]
『『国枝史郎伝奇文庫』全28冊(1976・講談社)』

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