邑鑑(読み)むらかがみ

日本歴史地名大系 「邑鑑」の解説

邑鑑
むらかがみ

写本 市立米沢図書館

解説 伊達・信夫(現福島県)・上長井・下長井の四郡三七二ヵ村の村高・免、役木有無、役屋数、人数(一五歳以上)などを村ごとに記したもので、置賜地方は上長井・下長井の二郡(二一八ヵ村)にまとめられる。成立については諸説あるが、蒲生氏が文禄三年の検地結果をまとめた高物成帳をもとに作成したものを、慶長三年同氏に替わって会津若松に入部した上杉氏が引継ぎ、同一六年に写したものとする説が近年有力であり、記載された数値は文禄三年検地時のものと考えられる。

活字本 米沢市史編集資料第二号・「山形県史」資料篇四ほか


邑鑑
むらかがみ

写本 米沢市立米沢図書館

解説 慶長六年以降の三〇万石時代の米沢藩領の村々書上で、村ごとに高・免・役木の有無・役屋数・人数(一五歳以上)を記している。慶長一〇年代の実態を示していると思われるが、同二〇年代の成立とする説もある。

活字本福島市史」近世資料II

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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