金貝(読み)カナガイ

デジタル大辞泉 「金貝」の意味・読み・例文・類語

かな‐がい〔‐がひ〕【金貝】

蒔絵まきえにはりつける金・銀・すず・鉛など金属薄片。また、それを漆面にはりつけた蒔絵

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精選版 日本国語大辞典 「金貝」の意味・読み・例文・類語

かな‐がい‥がひ【金貝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 金属製の貝の意 ) 螺鈿(らでん)の貝を金属にかえて、金、銀、銅、錫(すず)の薄片を文様としてはめこんだもの。
    1. [初出の実例]「金貝(カナガイ)に磨(すり)たる鞍を置いて」(出典太平記(14C後)六)
    2. 「半分は香盆に作られ、蒔絵金貝(カナガイ)結構に飾りて、床の上に置、貴人高位の翫器となり」(出典:談義本・田舎荘子(1727)上)
  3. 金属の薄片で物を包んだもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金貝」の意味・わかりやすい解説

金貝
かながい

平文」のページをご覧ください。

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