金輪塔(読み)きんりんとう

日本歴史地名大系 「金輪塔」の解説

金輪塔
きんりんとう

[現在地名]高野町高野山

蓮華定れんげじよう院の南東にある。四方が二層造の宝塔本尊は一字金輪仏。「諸院家析負輯」に載る龍光りゆうこう院一六世明算(高野山一二代検校)の項に、嘉承元年(一一〇六)死去した明算は「葬一心院谷、相伝今金輪塔算自建立、本在奥方塔壇処、其塔下乃是廟窟也」と記される。ちなみに文明五年(一四七三)の諸院家帳には「五室道北鼻」に「菩提院」として「検校中院明算建立安置御骨」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報