菩提院(読み)ぼだいいん

精選版 日本国語大辞典 「菩提院」の意味・読み・例文・類語

ぼだい‐いん‥ヰン【菩提院】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙ぼだいじ(菩提寺)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「菩提院の前の斎宮にまゐりたりけるに」(出典:山家集(12C後)下)
  2. [ 2 ] 奈良市高畑町にある法相宗の寺。俗称十三鐘。

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日本歴史地名大系 「菩提院」の解説

菩提院
ぼだいいん

大湯屋おおゆやの南、三条通を隔てた現高畑たかばたけ町にある。俗に大御堂または十三鐘とも称し、本尊阿弥陀如来。玄創建伝承。長和二年(一〇一三)以後は朝欣によって十一面観音(秘仏、稚児観音)安置(菅家本「諸寺縁起集」、「興福寺濫觴記」)。堂は天正八年(一五八〇)に再建されたものを(菩提院大御堂棟札)、旧規模で内部鉄筋コンクリート、外部木造の二重構造として昭和四五年(一九七〇)に修理完成した。この時の発掘調査によって、五間に三間の創建時の建物と、四期に分れるその後の変遷とが明らかになっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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