鹿島御児神社(読み)かしまみこじんじや

日本歴史地名大系 「鹿島御児神社」の解説

鹿島御児神社
かしまみこじんじや

[現在地名]石巻市日和が丘二丁目

日和ひより山山頂に老杉古松に囲まれて鎮座する。祭神は武甕槌命・鹿島天足別命。延喜式内社で、社伝によれば、宝亀一一年(七八〇)一二月陸奥鎮守副将軍百済王俊哲の奏上により準幣社に列したという。「続日本紀」延暦元年(七八二)五月二〇日条に「陸奥国言、祈祷鹿嶋神、討撥凶賊、神験非虚、望賽位封、勅奉授勲五等封二戸」とあり、この鹿嶋神にあたるか。また貞観八年(八六六)正月二〇日付の太政官符(類聚三代格)に、鹿島神宮(現茨城県鹿島郡鹿島町)の苗裔神を各郡別に数えているが、牡鹿おしか郡にも一社があげられており、当社のことと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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