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120年ぶりの天覧劇 120ねんぶりのてんらんげき/ひゃくにじゅうねんぶりのてんらんげき

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知恵蔵の解説

120年ぶりの天覧劇

明治天皇が歌舞伎を見た「天覧劇」から120年になるのを記念して、天皇、皇后両陛下や各国大使らを招いて2007年4月25日に、120年前と同じ場所の東京都港区国際文化会館で歌舞伎「勧進帳」が上演された。 1887(明治20)年4月、井上馨外相の東京麻布鳥居坂の屋敷に明治天皇、皇后両陛下を迎え、九代目市川團十郎、五代目尾上菊五郎、初代市川左團次らが「勧進帳」などを上演した。西欧風の新富座を経営する守田勘弥が、歌舞伎俳優の社会的地位を高めようと計画した。この天覧劇は近代歌舞伎が国劇の地位を確保する大きな転換点となった。政府側も欧米に文明国・日本を印象付けるため、内外上流社会の社交場と、外国大使らを招く国際的な観光行事として取り組んだ。天覧劇への外国要人の招待は、不平等条約改正を図る「鹿鳴館外交」の一環とされた。 井上邸は戦後、国際文化会館の所有となり1955年に新築された。今回は同会館側が松竹との共催により非公開の形で企画し、十二代目市川團十郎が武蔵坊弁慶、息子の十一代目市川海老蔵源義経役を演じた。

(山本健一 演劇評論家 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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