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2005年全国映画概況 2005ねんぜんこくえいががいきょう/にせんごねんぜんこくえいががいきょう

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知恵蔵2015の解説

2005年全国映画概況

銀座・有楽町や渋谷とともに都心の三大歓楽地・新宿に大型シネコン相次いで登場する。2007年に新宿東映会館跡に9スクリーンバルト9、08年には新宿ピカデリーなど4つの映画館があった松竹会館跡に10スクリーン規模で、さらに歌舞伎町地区にも将来誕生の予定で、新宿は一気にシネコン激戦区へ突入していく。 映連(日本映画製作者連盟)発表の「2005年全国映画概況」によれば、05年末現在で全国に前年比101増の2926スクリーンがあり、そのうちの1954スクリーンが全国234のシネコン内にある。過飽和状態とも言われ始めたシネコンだけに、各施設で様々な観客対策を実施。松竹会館跡の新シネコンでは、一番大きな635席のシアター内に90席のプレミアムシートを設ける計画。こちらは1階席の観客の視線が届かないバルコニータイプの客席で差別感・高級感を打ち出す。 さらに究極のプランは、観客減という、想定外のマーケットの変化に対応できるように、いくつかのシアターを、将来賃貸スペースに転用できるように工夫されていることだ。 先の「全国映画概況」では、05年の年間入場者数は前年より5.7%減の1億6045万人、興行収入(興収)も6%減の1982億円と冷え込んだ。日本映画史上初、“興収2000億円の大台突破”という前年までの勢いもうせた。映画産業はそうした浮沈の激しい、ハイリスク・ハイリターンの業種だけに、新シネコンの究極の転用プランも必要不可欠なのかもしれない。

(宮本治雄 映画ライター / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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