立体物から、3D(三次元)のデジタルデータをつくるための装置。三次元スキャナーともいう。一般的な二次元スキャナーが計測する水平・垂直の2方向の情報に、高さに関する情報を加えることで、立体物のデータとして扱えるようにする。このデータは360度回転させることができるため、あらゆる方向から見た状態を再現できるなどの利点がある。接触式と非接触式に大別することができる。
接触式は、装置の中に入れた対象物にセンサーが触れて、三次元の座標データをスキャン(走査)していく。非接触式よりも精度は高いが、スキャンできる対象物のサイズは装置の大きさに依存し、触れると変形しやすいやわらかい対象物には不向き、スキャニングに時間がかかるなどの制約がある。
一方、現在の主流である非接触式は、おもに光(電磁波)を使うもので、レーザーなどを対象物に照射してその反射光を解析し、3Dデータに変換する。
3Dスキャナーは技術的に大きな飛躍をみせており、製品開発やパッケージデザインの作成、部品検査、人体計測などでの医療への利用、文化財の保全・修復などに利用されている。また、3Dプリンターで立体物を出力する際に、その元になるデータをつくる装置としても注目されている。
[編集部]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...