440BX

ASCII.jpデジタル用語辞典 「440BX」の解説

440BX

Intelが開発したPentium II/Pentium III/Celeron用のチップセットで、正式名称は「Intel 440BX AGPset」。440BXの登場前まで使われてきた440LXをベースに、性能を向上させたチップセットである。ターゲットは比較的高性能なデスクトップPCのほか、ノートPCも含まれる。一般的なチップの構成は以下のとおりである。82443BX: Host Bridge/Controller82371EB: PCI-TO-ISA/IDE Xcelerator(PIIX4E)440BX最大の特徴は、初めて100MHzバスに対応したIntel製チップセットである点だ。これにより、フロントサイドバス(FSB)が100MHzであるPentium II-350MHz~450MHzやPentium III-450MHz~600MHzをサポートする。従来の66MHzフロントサイドバスにも対応しているので、Pentium II-233MHz~333MHzもサポートするほか、Celeron-266MHz~500MHzも利用できる。またメモリーバスも100MHzに対応し、100MHz対応SDRAMを接続できるようになった。従来の66MHz対応SDRAMも接続可能だ。メインメモリーはSDRAMだけが利用可能で、最大1Gbytesまで実装できる。省電力機能も440BXは440LXに比べて充実しており、ACPIにも準拠している。そのため、Mobile Pentium IIやMobile Celeronとの組み合わせでノートPCにも実装されている。440LXと同様、最大2基のプロセッサーによるSMPシステムを構築できるほか、2xモード対応のAGP Rev.1.0とPCI Rev.2.1のバスインターフェイスをそれぞれ1つずつ内蔵している。またSouth BridgeのPIIX4Eには、2ポートのUSBホストインターフェイスと、2ポートのUltra DMA/33対応のIDEインターフェイスが装備されている。

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