EC市場統合(読み)イーシーしじょうとうごう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「EC市場統合」の意味・わかりやすい解説

EC市場統合
イーシーしじょうとうごう

1957年に調印されたローマ条約では,73年までに統一市場の完成を目指しており,68年には関税同盟を発足させたが,市場統合は進展しなかった。 70年代中頃から低成長,インフレ,失業増大によりユーロ・ペシミズム蔓延,そこからの脱出策として市場統合が再度位置づけられ,87年7月に発効した単一ヨーロッパ議定書以来,人・もの・サービス資本移動の完全自由を目標に 282項目の統合措置が出され,93年1月1日から世界最大の統一市場が誕生した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android