デジタル大辞泉 「ユーロペシミズム」の意味・読み・例文・類語 ユーロペシミズム(Europessimism) 1970~80年代前半にかけて、極度の経済不振からEC(欧州共同体)諸国に広まった、社会的不安や先行きに対する悲観的な見方。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユーロペシミズム」の意味・わかりやすい解説 ユーロ・ペシミズムEuropessimism 経済不振を背景として,西ヨーロッパにおいて一般的に生じた社会不安の広がりをいう。 1970年代から 80年代前半にかけて,ヨーロッパ共同体 ECは日米との三極構造のなかで経済回復が遅れ,EC諸国は低成長,インフレ,失業増大に直面し,ヨーロッパ経済の地盤沈下が懸念された。さらにアメリカによる戦略防衛構想SDI発表や対ソ軍縮交渉の進展により,ヨーロッパの政治的役割低下の不安も将来に対する悲観的見方に一層の拍車をかけた。その後,1987年の単一ヨーロッパ議定書の発効,順調な経済成長によりこれらの不安は払拭され,ユーロ・ペシミズムはユーロ・オプティミズムに変った。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報