ICBM(読み)アイシービーエム(英語表記)intercontinental ballistic missile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ICBM」の解説

ICBM
アイシービーエム
intercontinental ballistic missile

大陸間弾道ミサイル有効射程 5600km以上の,核弾頭を搭載した陸上発射型の戦用弾道ミサイルをいう。ロケットエンジンで高高度(最大高度 1500~3500km)に打ち上げ,力学的に決まる弾道を描いて目的地に達する。所要時間は 30分ほど。旧ソビエト連邦(ロシア)がいち早く開発に着手し,1957年に部分射程試射に成功,翌 1958年に配備された。アメリカ合衆国は 1959年に,そのおよそ 20年後には中国が配備した。3ヵ国のほかには朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が ICBMを配備している。戦略核兵器が運搬でき,ICBMに匹敵する射程をもつミサイルとして,SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)がある。

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世界大百科事典内のICBMの言及

【ミサイル】より

…一方,V2を基礎とする,原爆を運べる大型長距離ミサイルの開発の可能性は,新しい技術や工業に多額の投資を要するわりに誘導精度が上がらず,このため1947年ミサイル開発計画を中止し,陸軍で小型ロケットの研究を続けるにとどまった。しかし,52年水爆が開発され,地対空ミサイル〈ナイキ〉がテストで戦略爆撃機に対する有効性を実証し,またソ連が大陸間弾道ミサイルintercontinental ballistic missile(略号ICBM)開発に大規模に取り組んでいるらしいとの情報等にかんがみ,ICBMの重点開発が検討され,その結果54年から〈アトラス〉の設計・製造を開始した。 ソ連は1949年原爆の実験に成功すると,その運搬手段としてV2を基礎にミサイルの研究・開発を着々と進め,57年8月ICBM完成を発表した。…

※「ICBM」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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