IDE大学協会(読み)アイディーイーだいがくきょうかい

大学事典 「IDE大学協会」の解説

IDE大学協会
アイディーイーだいがくきょうかい

大学を中心とする日本の高等教育の充実・発展に貢献することを目的とする任意団体。1954年(昭和29)尾高朝雄,坂西志保ら戦後日本の民主主義普及の中心にいた知識人18人によって,民主教育協会(Institute for Democratic Education: IDE)として設立。初代会長は当時お茶の水女子大学学長だった蠟山政道。設立時は大学人による民主的教育の普及を目指したが,1972年に第3代会長として元文部次官の天城勲が就任後,活動領域を高等教育に特化。協会誌の名称IDE』に「現代の高等教育」を付す。当初から研究活動を重視し,『大学制度の再検討』(1962年),『大学評価研究』(1984年)など先駆的成果を生む。1979年には財団法人高等教育研究所を併設し,成果を『高等教育研究紀要』として刊行。2004年(平成16)に財団法人を解消して,会の名称も現在のものに改める。年10冊の会誌刊行のほか,時々の重要問題をテーマとした会員向けの研究会やセミナーなどを開催。2015年現在,大学等の機関会員301,個人からなる維持会員952および学生会員20。関東甲信越以外の地域に6支部があるが,それぞれ理事会を持ち,本部の下部組織の位置づけではない。
著者: 舘 昭

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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