OHV(読み)オーエッチブイ

デジタル大辞泉 「OHV」の意味・読み・例文・類語

オー‐エッチ‐ブイ【OHV】[overhead-valve]

overhead-valve》頭上弁方式吸気排気弁シリンダーヘッド部に設けられているエンジンの方式。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「OHV」の意味・わかりやすい解説

OHV
おーえいちぶい

overhead valveの略称。4サイクルの内燃機関で、シリンダー内へ混合気(ディーゼルでは空気)を吸入させる吸入バルブ、および燃焼後のガスを排出させる排気バルブをシリンダーヘッド(気筒頭)側に備える形式。頭上弁式ともいう。それまでのシリンダーブロック側にバルブがあるSV(side valve。側弁式)よりも高出力を得られるので、現在の自動車用エンジンは例外なくOHVである。

 なお、OHVという場合、OHC(overhead camshaft engine)との対比において、カムシャフトをクランクケース内の低い位置に備えたものをさすことが多い。

[高島鎮雄]


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