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僧帽弁閉鎖不全症 ソウボウベンヘイサフゼンショウ

デジタル大辞泉の解説

そうぼうべん‐へいさふぜんしょう〔‐ヘイサフゼンシヤウ〕【僧帽弁閉鎖不全症】

心臓弁膜症の一つ。左心室が収縮するときに、僧帽弁が完全には閉じなくなり、左心室から左心房へ血液が逆流する疾患。重症になると心不全を引き起こす。MI(mitral insufficiency)。MR(mitral regurgitation)。

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百科事典マイペディアの解説

僧帽弁閉鎖不全症【そうぼうべんへいさふぜんしょう】

心臓弁膜症の一つ。僧帽弁の短縮,硬化などにより,弁が完全に閉鎖しなくなった状態。急性心内膜炎に続発することが多い。心室収縮期に左心室の血液が左心房に逆流して,雑音を発生し,左心室に負荷が増すので,これを代償するため左心室の肥大・拡張が起こる。

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家庭医学館の解説

そうぼうべんへいさふぜんしょう【僧帽弁閉鎖不全症 Mitral Regurgitation】

[どんな病気か]
 僧帽弁が閉じきらずに左心室(さしんしつ)から左心房(さしんぼう)へ血液が逆流する心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)です。
 僧帽弁閉鎖不全症は、リウマチ性弁膜症でも生じますが、僧帽弁逸脱症(そうぼうべんいつだつしょう)という弁の変性により、僧帽弁がゆるんでしまうために逆流が生じる場合も多くみられます。
 また、心筋症や心筋梗塞(しんきんこうそく)に合併することもあります。
[症状]
 労作時呼吸困難(ろうさじこきゅうこんなん)や動悸(どうき)を訴える患者さんを多く見受けますが、安静時の呼吸困難感や胸がつまるような胸痛(きょうつう)など、病態との関連がはっきりしない不定愁訴(ふていしゅうそ)様の訴えもまた多くみられます。
 治療が不十分であったり、心臓に負担がかかりすぎると心不全(しんふぜん)になります。この病気では、僧帽弁狭窄症に比べて、血栓症(けっせんしょう)の危険は低いと考えられていますが、心房細動(しんぼうさいどう)を合併している場合は、血栓症の予防が必要です。
[治療]
 僧帽弁閉鎖不全症を放置したまま、心臓に負担をかけるようなむりを続けると、心筋が障害されて不可逆的(健常な状態に回復しない)に収縮力が低下してしまいます。このような状態になると弁置換術(べんちかんじゅつ)などの手術を行なっても心機能の回復は望めず、心臓移植を考慮せねばなりません。
 経過観察中に、症状に明らかな増悪(ぞうあく)はなくとも、身体所見や検査結果のうえで心筋障害の進行が疑われる場合は、積極的に手術治療を考えなければなりません。この病気でも逆流を生じる状態によっては、僧帽弁を修復するような手術が可能です。
 この病気で僧帽弁の修復手術を受け、同時にメイズ手術(コラム「メイズ法」)により心房細動が治れば、抗凝固療法は不要になるかもしれません。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

僧帽弁閉鎖不全症
そうぼうべんへいさふぜんしょう

僧帽弁」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

僧帽弁閉鎖不全症
そうぼうべんへいさふぜんしょう

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