SIMフリー版iPhone(読み)しむふりーばんあいふぉーん

知恵蔵の解説

SIMフリー版iPhone

携帯電話会社を経由せず、アップル社が直接販売するiPhone。2013年11月22日よりアップル社は、日本国内向けに自社のオンラインストア「AppleStore」で、自社のスマートフォン「iPhone」のSIMフリー版の販売を開始した。販売されるiPhoneは同年9月に登場した最新版の5sと5cの全モデル。
携帯電話会社が販売する多くの携帯電話やスマートフォンは、SIMカード(Subscriber Identity ModuleCard)と呼ばれる、電話番号などの識別情報が記録されたICカードをセットして利用するシステムになっている。iPhoneも、購入した携帯電話会社のSIMカードで、その会社の料金形態に則った利用が基本となる。しかし、SIMフリー版は、特定の携帯電話会社に依存しないため、自由に会社を選べるのが最大の特徴。
今回アップル社が直接販売するSIMフリー版iPhoneの5sは71800円から、5cは60800円からと、決して安価ではない。なお、ソフトバンク、au、ドコモのいずれかでiPhoneを購入した場合は、2年間の利用を条件に、機種代金が実質無料になる場合もある。したがって、購入価格だけでは、SIMフリー版iPhoneに分があると言えないが、アップル社は、「携帯電話会社での複数年のサービス契約を結びたくない場合や、海外で地元の通信事業者を使いたい場合におすすめする」としており、このようなニーズを持つユーザーには魅力ある製品といえる。
また、近年、MVNO(Mobile Virtual Network Operator仮想移動体通信事業者)と呼ばれる業者から、月々1000円未満の料金でSIMフリー端末向けのサービスが登場している。これらのサービスのほとんどはデータ通信専用で通話には対応していないが、維持費を抑えてデータ通信を主にiPhoneを使いたいユーザー向きの製品となっている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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