SS-20(読み)エスエスにじゅう(その他表記)SS-20 mobile missile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「SS-20」の意味・わかりやすい解説

SS-20
エスエスにじゅう
SS-20 mobile missile

ソビエト連邦が 1977年に配備を開始した中距離弾道ミサイル IRBM。開発中止となった 3段式ミサイル SS-16を 2段式にしたもので,12輪式移動発射機に搭載される。ヨーロッパ主要部を射程内に収めることから同地域の核バランスを崩すものとしてソ連アメリカ合衆国,ヨーロッパの間で大きな政治問題となり,アメリカは対抗措置としてパーシングIIミサイルと地上発射式巡航ミサイルをヨーロッパに配備した。しかし 1987年12月に米ソ間で中距離核戦力全廃条約が調印され,SS-20は 1991年6月までに全廃された。2型の主要目は,射程 5000km,全長約 17m,直径 2m,推進方式固体燃料,弾頭威力 MIRV 150kt×3,半数必中界 CEP 400m。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む