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安野光雅 アンノミツマサ

デジタル大辞泉の解説

あんの‐みつまさ【安野光雅】

[1926~ ]画家・装丁家・絵本作家。島根の生まれ。淡い色彩と繊細なタッチで大人の読者を中心に人気を得る。科学や文学への造詣(ぞうけい)も深く多彩な題材を誇り、エッセーなども手がける。代表作は「ふしぎなえ」「旅の絵本」「算私語録(さんしごろく)」など。平成24年(2012)文化功労者

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

安野光雅 あんの-みつまさ

1926- 昭和後期-平成時代の絵本作家。
大正15年3月20日生まれ。エッシャーの絵の影響をうけた昭和43年の絵本「ふしぎなえ」で注目される。50年「ABCの本」で芸術選奨新人賞,ケイト-グリーナウェー賞特別賞,52年「あいうえおの本」でブラチスラバ世界絵本原画展金のリンゴ賞,59年国際アンデルセン賞画家賞。エッセイ,装丁の分野でも活躍。平成20年菊池寛賞。24年文化功労者。島根県出身。山口師範卒。著作に「旅の絵本」「算私語録」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

安野光雅
あんのみつまさ
(1926― )

画家・絵本作家。島根県津和野(つわの)町に生まれる。山口師範学校卒業。小学校教師を経て、1960年(昭和35)イラストレーターとなる。エッシャーの絵にひかれ、たくさんの小人を登場させた「だまし絵」手法の絵本『ふしぎなえ』(1968)で注目を集める。『ABCの本――へそまがりのアルファベット』(1974)で芸術選奨文部大臣新人賞を、『あいうえおの本』(1976)でチェコスロバキア(当時)のブラチスラバ国際絵本原画展(BIB)金のリンゴ賞を受賞する。また、『はじめてであうすうがくの本』(1972)、『美しい数学――集合』(1974)など数の世界にかかわるユニークな絵本を描く。『画集 野の花と小人たち』(1976。小学館絵画賞)、『歌の絵本』(1977)など繊細なタッチで描く抒情(じょじょう)性豊かな絵本も手がけ、その後も絵本にとどまらず風景画、装画、装丁、エッセイなど幅広い分野で活躍する。国際アンデルセン賞画家賞をはじめとしてブルックリン美術館賞、ボストングローブ・ホーンブック賞、ケイト・グリーナウェイ賞、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞などを受賞し、国際的にも高く評価されている。エッセイ集『空想工房』(1979)をはじめとして『安野光雅・文集』6冊(1995)、311編の珍問奇問集『散語拾語(さんごじゅうご)』(1996)、『故郷(ふるさと)へ帰る道』(2000)など多数の著書がある。故郷の津和野に「安野光雅美術館」が完成、2002年(平成14)3月に開館された。1988年紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章。[西本鶏介]
『『ふしぎなえ』(1968・福音館書店) ▽安野光雅著『さかさま』(1969・福音館書店) ▽『はじめてであうすうがくの本』第1~10(1972~1974・福音館書店) ▽『ABCの本――へそまがりのアルファベット』(1974・福音館書店) ▽『あいうえおの本』(1976・福音館書店) ▽『画集 野の花と小人たち』(1976・岩崎書店) ▽『安野光雅の画集――Anno 1968-1977』(1977・講談社) ▽安野光雅著『旅の絵本』1~4(1977~1983・福音館書店) ▽安野光雅著『天動説の絵本』(1979・福音館書店) ▽『空想工房』(1979・平凡社) ▽安野光雅著『津和野』(1980・岩崎書店) ▽安野光雅著『空想画房』(1984・平凡社) ▽安野光雅著『空想茶房 対談』(1986・平凡社) ▽安野光雅著『空想書房』(1991・平凡社) ▽『安野光雅・文集』全6冊(1995・筑摩書房) ▽『散語拾語』(1996・朝日新聞社) ▽『故郷へ帰る道』(2000・岩波書店) ▽安野光雅著『歌の風景』(2001・講談社) ▽安野光雅著『職人たちの春』(2002・講談社) ▽安野光雅著『昔の子どもたち』(2002・日本放送出版協会) ▽安野光雅著『村の広場』(2002・朝日新聞社) ▽安野光雅著『繪本即興詩人』(2002・講談社) ▽安野光雅著『エブリシング』(文春文庫) ▽安野光雅著『黄金街道』(講談社文庫) ▽ストーン・ブレーン著、安野光雅絵・文『美しい数学――集合』(1974・ダイヤモンド社) ▽芥川也寸志編、安野光雅絵『歌の絵本――日本の唱歌より』(1977・講談社) ▽井上ひさし・安野光雅・河合隼雄著、子安美知子編訳『三つの鏡――ミヒャエル・エンデとの対話』(1989・朝日新聞社) ▽安野光雅・河合隼雄著『生きることはすごいこと』(1998・講談社) ▽安野光雅・高橋源一郎・高山文彦著『サヨナラだけが人生だ』(2002・恒文社) ▽佐藤忠良・安野光雅著『願いは「普通」』(2002・文化出版局) ▽安野光雅・河合隼雄著『人が、ついとらわれる心の錯覚』(講談社+α文庫)』

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世界大百科事典内の安野光雅の言及

【絵本】より

…これによる底辺からの絵本に対する意識の掘起しは,のちの絵本ブームの基盤をなすものといえよう。そのなかで福音館書店の月刊物語絵本《こどものとも》は,日本の創作絵本の発展に大きな役割を果たし,それを舞台に赤羽末吉,瀬川康男,梶山俊夫,田島征三,中谷千代子,長新太,加古里子,安野光雅たちが登場した。赤羽は1980年に日本人として初めて,続いて84年に安野が国際アンデルセン賞画家賞を受賞,世界的に日本の絵本の評価を決定することになる。…

※「安野光雅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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