T-S図(読み)ティーエスず(その他表記)T-S diagram

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「T-S図」の意味・わかりやすい解説

T-S図
ティーエスず
T-S diagram

海水水温塩分を測定し,縦軸に水温T,横軸に塩分Sをとって両者関係を表わした図。垂直方向に採取した海水のT-S図をつくると,水塊を識別することができ,海況解析に広く使われている。しかし,水塊の厚さを正確に表現できない欠点がある。 1916年 B.ヘラン=ハンセンによって導入された。

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世界大百科事典(旧版)内のT-S図の言及

【水塊】より

…しかし,気団に比べると水塊の特性や占める海域は,時間変化しにくく安定である。 水塊の特徴を表す諸量のうち,水温と塩分は特に重要で,水塊の海洋学的定義は温度‐塩分図(TS図)によって行われるのが普通である。このTS図は1916年にヘランド・ハンセンB.Helland‐Hansenによって導入され,後にH.U.スベルドルップらはそれを用いて世界中の海洋の水塊分類を行った(図)。…

※「T-S図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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