A.F.J.ブーテナント(その他表記)Adolf Friedrich Johann Butenandt

20世紀西洋人名事典 の解説

A.F.J. ブーテナント
Adolf Friedrich Johann Butenandt


1903.3.24 -
ドイツの生化学者。
ミュンヘン大学教授,マックス・プランク奨学財団総裁。
ブレーマーハーフェン生まれ。
1933年ダンツィヒ工業大学教授、’36年カイザー・ウィルヘルム研究所生化学部長、’45年チュービンゲン大教授、’53年ミュンヘン大教授を経て、’61年マックス・プランク奨学財団総裁に就任し、西ドイツの科学の発展に寄与した。主な業績は女性ホルモンのエストロン、男性ホルモンのアンドロステトロン、およびデヒドロアンドロステトロン、プロゲステロンの結晶単離と化学構造の決定。又癌やウイルスの生化学的研究を行った。’39年性ホルモンの研究でノーベル化学賞が授与されることになったがナチス政府によって拒否され’49年に受賞。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android