日本大百科全書(ニッポニカ) 「auじぶん銀行」の意味・わかりやすい解説
auじぶん銀行(株)
えーゆーじぶんぎんこう
au Jibun Bank Co.
KDDIグループと三菱UFJフィナンシャルグループが共同で設立したインターネット専業銀行。行名には「携帯電話のなかにある自分の銀行」という意味がこめられている。2008年(平成20)、両社の共同出資で「じぶん銀行」として開業。2020年(令和2)、KDDIの携帯電話ブランド名「au」をつけて知名度向上を図るため現行名に変更した。スマートフォンやパソコンで、円預金、外貨預金、ローン、振込み・送金・決済などの銀行サービスのほか、オンライントレード、資産運用相談、スポーツ振興くじ購入、公営競技投票などの決済サービスを提供している。両グループ傘下のauカブコム証券やアコムと提携し、証券やローン商品も提供する。実店舗をもたず、他行との資金決済に必要な仮想支店名には「あか」「きいろ」「あお」など虹をイメージしたことばや、「そら」「みずうみ」など虹のかかる場所をテーマとしたことばを使用。本社は東京都中央区日本橋。2022年1月時点の資本金は735億円(出資比率はKDDIグループの金融持株会社auフィナンシャルホールディングス70.5%、三菱UFJ銀行29.5%)。預金残高1兆8946億円、口座数は約432万(2021年3月)。
[矢野 武 2022年4月19日]