KDDI(読み)けーでぃーでぃーあい

共同通信ニュース用語解説 「KDDI」の解説

KDDI

日本の大手通信会社。「au」や「UQモバイル」、「povo(ポヴォ)」などのブランド携帯電話事業を手がける。国際通信最大手のKDD京セラ系のDDI、トヨタ自動車系の日本移動通信(IDO)が合併して2000年に発足した。携帯料金値下げの影響通信事業逆風が吹く中、金融やエネルギー、地方創生に関連する事業に力を入れている。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「KDDI」の意味・わかりやすい解説

KDDI(株)
けーでぃーでぃーあい

日本の通信会社。KDD、第二電電(DDI)、日本移動通信(IDO(イドー))の3社が2000年(平成12)10月に合併して成立した。成立当初は社名をディーディーアイとしていたが2001年4月にケイディーディーアイと変更、さらに2002年11月施行の商号登記規則等の一部改正(ローマ字、その他符号を登記社名に用いることが可能となる)に伴い登記上の表記を通称であった現社名に変更した。

 KDDは1953年(昭和28)に国際電信電話株式会社として設立。広域な通信網をもち、第1~第5太平洋横断ケーブルの開通衛星通信など、通信技術の多様化を図った。1998年(平成10)より国内電話業務を始め、同年12月に日本高速通信(テレウェイ)と合併、社名をKDDに変更した。DDIは1984年に第二電電企画(翌年第二電電となる)として、京セラ社長稲盛和夫(いなもりかずお)(1932―2022)らにより設立。1986年時点では東京・名古屋・大阪を結ぶサービスを行っていたが、1992年には全国サービスを完成。1997年にインターネット接続サービスを始め、1998年には国際電話業務を開始。子会社にDDIポケット電話グループ(PHS)、DDIセルラー電話グループ(携帯電話)などをもった。IDOは1987年に設立。トヨタ自動車系列にあり携帯・自動車電話サービスを行う。1997年にはDDIセルラー電話グループと全面提携を発表、デジタル携帯電話システム「cdmaOne(シーディーエムエーワン)」のサービスや、携帯電話向けのインターネット接続サービスを提携して行い、2000年7月、合併に先だちモバイル(移動体通信)事業のブランド「au(エーユー)」を展開。

 3社合併により日本電信電話(NTT)に次ぐ規模の通信会社の誕生となり、モバイルとインターネット接続サービスを軸に事業展開を図る。なお、2000年1月DDIポケット電話グループ9社は1社に合併、2004年10月アメリカの投資会社カーライル・グループと京セラに買収され、2005年2月に社名をウィルコムと変更した。また、2000年11月、沖縄セルラー電話を除くDDIセルラー電話グループ7社は合併し、エーユーとなり、翌2001年10月にKDDIに吸収合併された。2005年10月、ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海、ツーカーホン関西を合併、2006年1月東京電力系の電気通信事業会社パワードコムを合併した。資本金1419億円(2022)、売上高5兆4467億円(2022)。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「KDDI」の意味・わかりやすい解説

KDDI[株]【ケーディーディーアイ】

2000年10月,KDD,国際電信電話,第二電電,日本移動通信が合併し成立した電気通信事業者。合併後の携帯電話の新ブランドはau。携帯電話のシェアは2位。固定電話および個人・法人向けインターネット通信サービスやIP電話サービスも提供。2004年10月,PHS子会社DDIポケットを米カーライル・グループと京セラの共同出資会社(現ウィルコム)に売却した。2005年ツーカーホン関西など系列の携帯電話事業3社を吸収合併。2006年1月には東京電力系の通信会社パワードコムを吸収合併,2007年1月には東京電力の光通信事業を吸収した。本社東京。2011年資本金1418億円,2011年3月期売上高3兆4345億円。売上構成(%)は移動通信75,固定通話23,その他1。
→関連項目新電電

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「KDDI」の解説

KDDI

正式社名「KDDI株式会社」。英文社名「KDDI CORPORATION」。情報・通信業。昭和59年(1984)前身の「第二電電企画株式会社」設立。同60年(1985)「第二電電株式会社」に改称。平成12年(2000)「KDD株式会社」「日本移動通信株式会社」と合併し「株式会社ディーディーアイ」に改称。同13年(2001)現在の社名に変更。本社は東京都千代田区飯田橋。総合通信会社。国内・国際通信サービスなどを提供。「au」ブランドの携帯電話サービスが主力。東京証券取引所第1部上場。証券コード9433。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「KDDI」の意味・わかりやすい解説

KDDI
ケーディーディーアイ

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「KDDI」の解説

KDDI

第一種電気通信事業者。1984年設立。携帯電話のauや、インターネットサービスプロバイダーのDIONを運営し、電話、携帯電話、インターネットの連携によるさまざまなサービスを提供している。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android