CIDR(読み)さいだー、しーあいでぃーあーる

ASCII.jpデジタル用語辞典 「CIDR」の解説

CIDR

Classless Inter-Domain Routing(クラス概念をなくしたドメイン間ルーティング)の略。クラスの概念を利用せずに、IPアドレスに含まれるネットワークアドレスを可変長に設定できる仕組み。以前、IPアドレスは「クラスA」「クラスB」「クラスC」という単位に基づいて割り当てが行なわれていたが、IPアドレスの枯渇に対応するために、クラスの概念をなくしてIPアドレスを割り当てるCIDRの技術が取り入れられた。CIDRでは「192.168.100.200/24」のように、IPアドレスの後ろにネットワークアドレス部のビット数(プレフィックス)を付けて表わす「CIDR表記」が利用される。CIDR表記は、主にルーティングテーブルで使われる。また、CIDRによってネットワークを複数に分けることを「サブネッティング」と呼ぶ。一方、連続したネットワークアドレスを1つにまとめる「スーパーネッティング」を行なうことで経路情報を集約することも可能だ。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android