IPアドレス(読み)あいぴーあどれす(英語表記)Internet Protocol address

日本大百科全書(ニッポニカ) 「IPアドレス」の意味・わかりやすい解説

IPアドレス
あいぴーあどれす
Internet Protocol address

インターネットなどに接続されたパーソナルコンピュータパソコン)や通信機器に割り当てられた、個別の識別番号のこと。たとえばインターネットに接続してウェブページなどを見る場合は、ページ送信のリクエストとともに自分が使用しているパソコンのIPアドレス相手へ送られ、相手は、こちらのIPアドレスに対して、求められたデータを送信することになるが、通常、利用者がIPアドレスを意識することはない。

 ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)により世界的に管理されており重複がなく、グローバルアドレスともよばれる。ICANNから地域アドレス管理機関に割り振られたものが、さらに国別アドレス管理機関などに割り振られ、日本国内においては、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターJPNIC:Japan Network Information Center)が管理を行っている。

 現在もっとも普及しているインターネットプロトコル(インターネットで情報を交換するための通信規約)であるIPv4(Internet Protocol version 4)ではIPアドレスが32ビットで表されるため、約43億個のIPアドレスしか使用できないが、次世代プロトコルであるIPv6(Internet Protocol version 6)では128ビットで表され、使用できるIPアドレス数は実質無制限に拡大されている。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「IPアドレス」の意味・わかりやすい解説

IPアドレス
アイピーアドレス
IP address

インターネットに接続しているコンピュータなどの機器のそれぞれに割り当てられた識別番号。IPは Internet Protocolの略。インターネットのプロトコル IPv4では「192.168.0.10」のような 8ビット(256)の数字 4個で表される 32ビットの数値が使われている。IPアドレスは機器のそれぞれで重複なくすべて異なっていなければならず,各国のインターネットアドレスの管理を担う NIC; Network Information Centerが割り当ての管理をしている。日本では,日本ネットワークインフォメーションセンター JPNICが担当している。IPv4では約 42億台の機器しかつなぐことができずアドレスの枯渇が懸念されたため,128ビットのアドレスを用いる IPv6が開発された。

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