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放送衛星 ほうそうえいせい

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

放送衛星

衛星放送を中継している人工衛星BSのこと。赤道上空36,000Kmの軌道上を1日一周するため、自転している地球上からは静止して見える。NHKやWOWOWなどのBS放送局が利用している。

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デジタル大辞泉の解説

ほうそう‐えいせい〔ハウソウヱイセイ〕【放送衛星】

静止軌道に打ち上げられ、テレビなどの地上放送局からの電波を中継・増幅し、地上へ送り返す人工衛星。BS。

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百科事典マイペディアの解説

放送衛星【ほうそうえいせい】

衛星放送を行うための人工衛星。略称BS。ふつう,家庭用の小型アンテナでも直接受信可能な大電力送信を行うものをいう。静止衛星であり,1986年打上げのゆり2号b(BS-2b)は1987年からNHK衛星第一放送を開始,世界初の実用放送衛星となった。
→関連項目宇宙通信BS

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうそうえいせい【放送衛星 broadcasting satellite】

放送衛星は衛星放送を行うための人工衛星であり,宇宙に浮かぶ放送局である。放送衛星は,地上から見ると常に同じ場所に静止して見えるので静止衛星と呼ばれる。静止衛星は,赤道上約3万6000kmの軌道を地球の自転と同じ向きとスピード,すなわち軌道上を毎秒約7kmで地球の周りを回っている。 放送衛星は,放送のための装置,電力供給のための太陽電池と蓄電池,衛星の姿勢を制御する小型ロケットと地上から制御を行う管制装置などで構成されている。

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大辞林 第三版の解説

ほうそうえいせい【放送衛星】

放送用の静止衛星。テレビなどの電波を、地上中継局を使わず直接家庭で受信できるよう増幅・中継・送信する。 BS 。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

放送衛星
ほうそうえいせい
broadcasting satellite; BS

地上 3万6000kmの静止軌道上から一般視聴者に向けて放送を行なう衛星。地上の送信局からの電波を受信し,異なる周波数に変換,増幅して放送するもので,1基の衛星から広大な地域に放送することができ,山や建造物の影響を受けにくい特徴をもつ。早くから各国で技術的研究が行なわれ,日本でも 1978年4月,郵政省と宇宙開発事業団が開発した実験用衛星『ゆり』が打ち上げられたのを皮切りに,次々に衛星が更新され,静止軌道上で活動を継続している。衛星からの放送は特に隣接国における受信の問題をはらむので,運用について国連専門機関国際電気通信連合 ITUで議定され,各国の要求に基づいて使用チャンネルが割り当てられている(→スピルオーバー)。日本は 1977年の世界無線通信主管庁会議で八つのテレビチャンネルの割り当てを受けた。当初,制度上は放送衛星 BSと通信衛星 CSに分かれていたが,2000年に 110度CS(東経110°の静止軌道上にある通信衛星 N-SAT-110)が打ち上げられると同じ衛星アンテナと受信機でどちらも視聴可能になり,2009年,特別衛星放送として制度上も統合された。(→人工衛星

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

放送衛星
ほうそうえいせい
broadcasting satellite

地上の放送局から発信されたテレビ送信波を人工衛星が中継し、これを直接各家庭のアンテナで受信できるような方式を衛星放送といい、このためのテレビ送信波(映像信号と音声信号)を中継する衛星。
 放送衛星の基本的な機能は通信衛星と同様で、搭載した中継器(トランスポンダー)で地上から送信した電波を一度受信したのち、別の周波数に変換して地上に向けて再送信する。放送衛星ではKuバンド(12~18ギガヘルツ)を利用する。この周波数帯は地上放送に比べて伝送帯域幅が広くとれるので、より高品質なテレビ放送が可能になる。一方、強い雨が降っている時などは降雨による減衰を受け、映像が乱れる。受信は地上の一般家庭に限らず、鉄道や船舶などの移動体でも可能である。放送衛星を静止軌道に置くことで、地上に多くの中継局を設置するよりもはるかに効率的になる。放送衛星は一般家庭の小型アンテナでも受信可能なように、衛星側の送信電力を高くし、放送エリアを絞る成形ビームアンテナで放送域を制御(スピルオーバーといわれる放送波の漏洩(ろうえい)を防止)する。
 日本では実験用静止放送衛星「ゆり」(1978)、「ゆり2号a」(1984)、「ゆり2号b」(1986)により技術開発と実証実験が行われ、1989年(平成1)から世界初の本格的な衛星放送が開始された。その後、「ゆり3号a」(1990)、「ゆり3号b」(1991)、「ゆり4号」(1997)が相次いで打ち上げられ、日本における衛星放送は確固たるものとなった。BS放送には、1989年に本放送が開始されたBS(アナログ)放送と、2000年(平成12)に本放送が開始されたBSデジタル放送がある。アナログ方式は2011年7月に一部の地域を除いて廃止され、デジタル方式に移行した。2016年時点では、東経110度の静止軌道に、BSAT(ビーサット)-3a、BSAT-3b、BSAT-3cの3機が運用され、衛星基幹放送が行われている。2017年には次期放送衛星BSAT-4aが打ち上げられる。4K(フルハイビジョンの4倍の画素数の映像)や8Kという高精細な放送サービスは、2015年に試験放送が行われ、2016年時点で3番組の超高精細度テレビジョン放送(4K)、156番組の高精細度テレビジョン放送が行われている。[森山 隆]
『永井裕著『人工衛星――ロケットから放送衛星まで』(1991・電気書院) ▽原田益水著『衛星のすべて――BS、CSなど衛星通信の歩みと技術』改訂版(1993・電波新聞社) ▽遠藤敬二・泉武博監修『放送衛星の基礎知識――BSデジタル放送を中心として』(2001・兼六館出版) ▽片岡俊夫著『新・放送概論――デジタル時代の制度をさぐる』(2001・日本放送出版協会)』

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世界大百科事典内の放送衛星の言及

【宇宙開発】より

… 通信衛星には地上の2点を結ぶもののほかに,人工衛星と人工衛星,人工衛星と地上の間の通信を行うものも登場しつつある。また一方向的通信というべきものに放送衛星があり,これも静止衛星が利用できるようになって登場したものであって実用衛星の中では新しい歴史をもつ。宇宙通信衛星通信衛星放送
[気象観測]
 気象衛星は人工衛星から雲の画像をカメラでとって地上に送ってくるもので,アメリカはタイロス,ニンバスの各試験研究用,そしてエッサによる実用にはいずれも低高度衛星を用いた。…

【衛星放送】より

… 図1は衛星放送の仕組みを示したもので,放送局で作られた番組は,地上局から衛星に向け送信される。放送衛星は,地上局からの信号を受信し,電波の周波数を放送用のチャンネルの周波数に変えたのち,電波の強さを数十Wから百数十Wに増幅して地上に向けて送信する。家庭では衛星からの放送電波をパラボラアンテナで受信する。…

※「放送衛星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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