20世紀西洋人名事典 「D.H.カーンワイラー」の解説
D.H. カーンワイラー
Daniel Henry Kahnweiler
1884.6.25 - 1979.1.11
フランスの画商,批評家。
マンハイム(ドイツ)生まれ。
1907年パリで画廊を始める。キュビスムの画家達、ほとんどすべてを扱い、その運動の推進や国外での展示活動がスムーズに運ぶよう努力した。’06年ピカソと出会い、ブラックとは’08年サロン・ドートンヌに落選した彼の一連の初期のキュビスム作品の個展を開いた時に知り合った。この2人とも活動の初期にはカーンワイラーの画廊でだけ作品を展示していた。特にピカソとは交流が深く、それを示すピカソの描いた「カーンワイラーの肖像」が残っている。他にもブラマンクらとも契約し、ボラール以降のパリの芸術界に於ける強力な画商へと成長していった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報