20世紀西洋人名事典 「E.エールリッヒ」の解説
E. エールリッヒ
Eugen Ehrlich
1862 - 1922
オーストリアの法律学者。
元・チェルノビッツ大学教授。
チェルノビッツ(後のソ連領)生まれ。
法社会学の創始者の一人で、ウイーン大学卒業後母校の私講師を経て、1897年故郷チェルノビッツ大学に迎えられ、以後ローマ法教授として教鞭をとった。イェーリングの影響を強く受け、国家の制定法のみでなく、むしろ民衆の間で行われている「生ける法」の研究が法律学の任務であると主張した。彼の学説は日本にも大きな影響を与えた。主な著書は「法社会学の基礎理論」(1913年)、「法の論理」(’19年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報