20世紀西洋人名事典 「E.ブートミー」の解説
E. ブートミー
Émile Boutmy
1835 - 1906
フランスの政治学者。
元・フランス政治専門学校校長。
日刊紙「プレス」等の寄稿を経て、1865年建築専門学校で比較文化史・比較建築史の講座を担当。敗戦後国際情勢を主とする近代政治学を一般フランス人に教える必要を深く感じ、1871年フランス政治専門学校をテーヌ等と協力して創設。そこで彼は多年にわたり比較憲法史を講じ、校長となった。この学校はシャルル・バスチード、ジャック・バルドゥー等の一流の英国社会と政治思想の研究家たちを教授にもち、フランスにおける英国研究の大淵源となった。著書「ギリシアの建築哲学」(1870年)、「イギリスにおける憲法の発達」(1886年)、「イギリス人の政治心理」(1901年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報