20世紀西洋人名事典 「F.ペドレル」の解説
F. ペドレル
Felipe Pedrell
1841.2.19 - 1922.8.19
スペインの作曲家,音楽学者。
元・王立音楽院教授。
トルトーサ生まれ。
近代的民族主義楽派の先駆者。7歳から生地の大聖堂聖歌隊員をつとめたのち、作曲法を独学で学ぶ。1874年リセオ劇場で最初のオペラ「アベンセラーヘ家最後の人」(1868年)を上演。1888年「イスパイ・アメリカ楽報」を主宰。1895年王立音楽院合唱法、音楽史教授就任。とくにスペインの民族音楽、古楽を探究し、その成果を作品にも反映させ、この国独自の民族主義音楽を確立。王立芸術アカデミー会員。他の作品にオペラ「クレオパトラ」(1878年)、管弦楽曲「ロメアへの悲歌」(1875年)、合唱曲「荘厳ミサ」(1876年)、「レクイエム・ミサ」2編(1868年、1876年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報