デジタル大辞泉
「古楽」の意味・読み・例文・類語
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こ‐がく【古楽】
- 〘 名詞 〙
- ① 一般に、古い時代の音楽。〔広益熟字典(1874)〕〔礼記‐楽記〕
- ② 雅楽の分類用語。製作の時代によるが、諸説ある。中国では六朝(りくちょう)以前、日本では唐の玄宗以前の曲と林邑楽(りんゆうがく)の曲をさすのがふつう。日本では古楽には壱鼓(いっこ)、新楽には羯鼓(かっこ)を使うという区別があったが、近代は古楽にも羯鼓を代用することが多い。胡飲酒(こんじゅ)、酒胡子、安摩(あま)、陵王(りょうおう)、抜頭(ばとう)、還城楽(げんじょうらく)など。⇔新楽。〔体源鈔(1512)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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古楽【こがく】
音楽用語。(1)一般に,バロック期以前の西洋音楽をさす用語。early music。近年はオリジナル楽器とのかかわりで用いられる場合が多い。たとえば〈古楽演奏〉という場合,作品誕生時の楽器の特質やその演奏様式を重んじ,また当時の標準音も顧慮し,当時のオリジナル楽器によって再現される場合をさす。19世紀末に復元楽器の製作を始めた英国のA.ドルメッチ〔1858-1940〕,20世紀前半に活躍したハープシコード奏者ランドフスカなどにそうしたアプローチの萌芽が見られるが,大きな潮流となったのは第2次大戦後で,オランダ,ベルギー,英国などを拠点に〈オリジナル楽器運動〉と呼ばれる潮流が形成された。J.S.バッハ作品の楽譜校訂,演奏様式の見直しに始まり,歴史をさかのぼってルネサンス以前の音楽へと研究と演奏活動は進展。当初は学問的な考証に偏った一思潮とみなされがちだったが,1970年代以降,音楽界・聴衆全般に幅広く認知され,現在ではモダン楽器奏者の奏法,管弦楽の編成や演奏様式にも影響を与えている。この潮流の底には,近代以前の楽器や音楽を劣ったものとみなす一元的な発展史観,さらには西洋中心主義への問い直しがあるといえるだろう。レオンハルト,アルノンクール,ブリュッヘン,マンローらを先駆として,ビルスマ,W.クイケン〔1938-〕,C.ホグウッド〔1941-2014〕,J.E.ガーディナー〔1943-〕,T.コープマン〔1944-〕,J.vanインマゼール〔1945-〕ら数多くの指揮者・演奏家・声楽家が輩出し,活動を続けている。→ビオラ・ダ・ガンバ/ビオル(2)雅楽曲の種別を示す用語。唐楽の演目のうち古い音楽様式にもとづく曲群をさす。年代の区分には諸説があり,古楽以外を新楽という。
→関連項目イ・ムジチ室内合奏団|カークパトリック|弦(楽器)|フルート|ボッケリーニ|リコーダー|リュート
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古楽 (こがく)
一般には古い時代の音楽をさすが,特に雅楽曲の種別を示す用語として用いる。中国経由の伝来曲のうち古い音楽様式に基づく曲群であるが,年代の区分には諸説がある。中国では六朝以前,日本では唐の玄宗以前に制作された音楽をさすとされる。実際には林邑楽(りんゆうがく)の曲目が古楽のレパートリーをほとんどカバーしている。古楽の曲目以外は新楽と称される。日本では古楽には壱鼓(いつこ)を,新楽には羯鼓(かつこ)を用いるという区別があったが,現在は古楽の曲も羯鼓で演奏することが多い。古楽はトレモロ奏法を用いないので,様式上の区別がつく。また乱声(らんじよう)という様式の曲があり,これに新楽乱声と古楽乱声がある。かつては新楽乱声と古楽乱声を対比的に用いた例もあるが,現在では新楽乱声は《振鉾(えんぷ)》という儀式開始の舞楽に用いられ,古楽乱声は林邑楽系の舞楽の登場曲に使われている。古楽乱声を林邑乱声ともいう。
執筆者:高橋 美都
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普及版 字通
「古楽」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の古楽の言及
【唐楽】より
…伝来当初は,もっと多様な楽器編成であったことが正倉院の遺物などからしのばれる。唐楽の演目の種別に[古楽]と[新楽]があるが,古楽は壱鼓の使用を原則とし,新楽は羯鼓を使用する。
[調子・拍子]
唐楽の音楽理論としては,旋律の旋(めぐ)りの中心となる音を体系化した〈[調子]〉の概念と,打楽器のリズム法を規定する〈[拍子]〉の概念がある。…
※「古楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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