20世紀西洋人名事典 「G.J.ミントー」の解説
G.J. ミントー
4th Earl of Gilbert John Elliot-Murray-Kynymond Minto
1845 - 1914
英国の行政官,軍人。
元・カナダ総督,元・インド総督。
インドでベンガル州分割政策を推進し、これを契機として急激に台頭した反英帝国民族運動を制圧するために新聞取締法、武器取締法など弾圧的立法で臨み、急進的インド人指導者を逮捕、追放する。一方、インド大臣参事会、総督府行政参事会へのインド人の登用を行い、親英的穏健派グループを懐柔する。また、ムスリム上層部の政治的動向を師事し、1906年のムスリム連盟結成に尽力。’09年立法機関の一定の改革を内容とするインド参事会法を実施し、同法は当時の大臣のインド大臣の名をとり、モーリー=ミント法と呼ばれる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報