GAB協定(読み)ジーエービーきょうてい(その他表記)General Agreement to Borrow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「GAB協定」の意味・わかりやすい解説

GAB協定
ジーエービーきょうてい
General Agreement to Borrow

IMFの一般資金の増強を図り,国際通貨制度動揺を防ぐ目的で,G10間で結ばれたスタンドバイ・クレジット方式による一般借り入れ取り決めのこと。具体的には,自国通貨への投機に対処するため G10諸国が IMFから一般資金の引き出しを行なう場合に,必要資金を他の参加国があらかじめ定められた範囲内で IMFに貸し付ける約束をしたものである。 1962年に締結・発効し,その後3回延長されて今日に至っている。 83年末に発効した新 GAB協定ではスイスが正式に参加し,資金規模が 170億 SDRに拡大され,別にサウジアラビアから 15億 SDRの借り入れを行なうことも合意された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む