知恵蔵 「GooglePixel」の解説
Google Pixel
Google Pixel/ Google Pixel XLは、16年5月、グーグル社の開発者向けイベント「Google I/O 2016」で発表された「Google Assistant」と「DayDream」を搭載する。「Google Assistant」は、AIによる音声認識機能の会話形式アシスタントで、「DayDream」は、スマートフォンでVR(Virtual Reality 仮想現実)が体験できる新しいサービスである。基本ソフト(OS)は、前述のイベントでコードネームを募集し、16年12月にリリースされた「Android 7.1 Nougat(ヌガー)」。
Google PixelはフルHDディスプレーを、Google Pixel XLは、フルHDより高解像度のQHD(Quad HD)ディスプレーを採用している。バッテリー容量もそれぞれ異なるが、それ以外のスペックは同じで、クアルコム社のSnapdragon 821プロセッサ、4ギガバイトのメモリー、12.3メガピクセルのメーン(背面)カメラ、8メガピクセルのフロントカメラなどを備える。
Pixelのカメラ性能は、カメラセンサーとレンズの性能を数値で評価しているサイト「DxOMark」において、ライバル製品でもあるアップル社のスマートフォン「iPhone7」が4位であるのに対し、堂々の1位を獲得している。なお、高速充電も魅力的な機能の一つであり、7時間駆動させるための充電が15分で可能である。
なお、グーグル社は、10年1月より「Nexus」という自社ブランドのスマートフォンを発売していた。Nexusブランド製品は、HTC社、LGエレクトロニクス社、モトローラ社などといった数社のハードウエアメーカーがハードウエアを製造しており、Nexusのロゴと共に、それぞれのメーカーのロゴも表記されていた。Nexusの後継となるPixelブランドは、現時点でHTC社のみが製造しているが、HTC社のロゴはなく、グーグル社を表す「G」のロゴのみが表記されており、自社製品としてのこだわりが表れている。
(横田一輝 ICTディレクター/2017年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報