GPS気象学(読み)ジーピーエスキショウガク

デジタル大辞泉 「GPS気象学」の意味・読み・例文・類語

ジーピーエス‐きしょうがく〔‐キシヤウガク〕【GPS気象学】

GPSなどの衛星測位システム信号を利用し、大気状態を調べる気象学の一分野。信号の遅延から大気の屈折率影響を与える水蒸気量を推定し、水蒸気の三次元分布や構造を知る手法などがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「GPS気象学」の解説

GPS気象学

GPS(全地球測位システム)を利用する気象学の分野。電波が大気中を通過する時、大気中の水蒸気、気温によって電波の伝播速度に遅れが生じ位置測定誤差を招く。これを逆に利用して、電波の遅れ(大気遅延量)から大気中の水蒸気量(可降水量)を推定し、雨量予報などの精度を向上させる。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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