HIV脳症
えいちあいぶいのうしょう
HIV感染症(エイズ)発症後の末期にみられる、認知機能が著しく低下する重症の障害。エイズ脳症ともいう。認知症が痴呆(ちほう)とよばれていた時代には、AIDS痴呆症候群あるいはHIV-1関連痴呆症候群ともよばれた。しかし複数の抗HIV薬を組み合わせて用いる多剤併用療法(cART:combination antiretroviral therapy)により治療実績が向上し、その後の新たな治療薬の開発も加わって、重度の脳症はみられなくなった。
[編集部]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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