20世紀西洋人名事典 「J.ナブコ」の解説
J. ナブコ
Joaquim Nabuco
1849 - 1910
ブラジルの外交官,奴隷解放運動家,政治家。
元・下院議員,元,駐米大使。
レシフェ生まれ。
リオ・デ・ジャネイロなどで法学を学び、1876年に大使館員としてワシントン、ロンドンに駐在。1878年帰国後、ペルナンブコ州選出の下院議員となる。無条件の奴隷制廃止、非カトリック教徒の国会議員選出、直接選挙制などを主張したが、再選されず、ロンドンへ渡り、奴隷制廃止協会に加入して、「奴隷解放論」(1883年)を出版。1884年に帰国し、下院議員に再選。奴隷制度廃止のために尽力し、1888年黄金令によって、奴隷制が廃止された。晩年の10年間は外交官として国境紛争の解決に尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報