20世紀西洋人名事典 「L.ブレンターノ」の解説
L. ブレンターノ
Lujo Brentano
1844 - 1931
ドイツの経済学者。
元・ミュンヘン大学教授。
別名Lujo Ludwig Josef Brentano。
哲学者フランツ・ブレンターノの弟、詩人クレメンス・ブレンターノの甥で新歴史学派の一人。大学で法律学、政治学を学び、ドイツ、オーストリアの大学教授を歴任後、1891年ミュンヘン大学教授就任。労働組合の育成による社会改良を主張したほか、資本主義の精神の起源をめぐる解放説を提唱。日本の福田徳三はブレンターノの高弟の一人で彼の社会政策の日本での普及に努めた。著書「現代労働組合論」(1871〜72年)、「近世資本主義の起源」(1923年)、「イギリス経済発展史」3巻(’27〜29年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報